菜をノート

生活の試行と小休止

更新日:2024年10月19日

福江島出身、東京在住のTAISUKEさんが先日「菜を」にお越しいただき、ご家族で数日間過ごされました。
福江島にご実家があり、ご両親ももちろんご健在の中、なぜ同じ島で宿泊施設に滞在するのか。
そのご夫婦の心の機微、仕事や年齢を重ねてきたことによる変化など、様々なことが感じ取れる興味深いnoteを読ませてもらいました。
ただ泊まるだけでない何かを、まだまだ提供できる可能性も改めてTAISUKEさんご家族から教えていただいた貴重な滞在でした。そもそも菜をは、ホストが会社員時代に映画館でみた「めがね」に出てくるような宿を、福江島につくりたいという思いで、長年温めできた宿です。
映画「めがね」のイントロダクションにはこのように書いてありました。

「外さないように、失わないように」してきた人生を、
ふっと一回休んで、ここに来た。

しかしなんだろう、ここで出会った人たち。
ひとりで風に吹かれて、微笑んで暮らしている。
疑わない、比べない、求めない。
それは逞しさであり、勇気であり。大きな何か。

ひねもす春の海。
あれほどあこがれていた「自由」に、
ふと手が届きそうな気がする。

You live freely only by your readiness to die.
(死ぬことを恐れなければ、自由に生きられる)

人生の小休止。
まさにTAISUKEさんのnoteのようで、とても嬉しくなりました。
先日もおひとり様プランでお泊りになった素敵な女性のお客様が、「細い携帯もつながらないような道で運転できなくなった男性を助けて、一緒に近所のソトノマでランチをしました。」というお話を聞いて、なんだか映画みたいだなーと思ったばかり。
特別な何かは無いですが、魚屋のおばあちゃんから刺身を買ったり、近くのカフェでおしゃべりしたり、隣の郵便局から手紙を出したりする宿泊もよい時間なのかもしれません。

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